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チラシデザインのコツ!プロが教える広告レイアウト 5つの裏技講座
かっこいいデザインのチラシを作りたいけど、どうしても素人っぽくなるという方、意外と多いんです。近年では誰でも簡単に無料のソフトなんかでデザインができてしまう時代なんですが、どうやったらスタイリッシュにインパクトのあるチラシや広告、ポスターなんかを作ればいいか分からないですよね。そんな方のために、今回は現役のデザイナーである私が、チラシデザインのコツをお教えします。誰も教えてくれない真実を製作現場からお届けします。
Contents
どうしてデザインが素人っぽくなるのか?
それは「引き出しがない」からなんです。今から作ろうとしているデザインと同じジャンルのチラシが、どんな風に作っているのか、どんな配色なのか、どんな写真やイラストを使っているのかを調べる必要があるんです。ということは、調べたらいいんです。私がデザインをするときに実際に行なっていることは…
- Google画像検索で調べる
- Pinterest(ピンタレスト)を使って調べる
これだけなんです。ただ、調べるのにはコツがありまして、キーワードに工夫するということなんです。
例えば、トレーニングジムのチラシの制作を頼まれたとします。そこでGoogle画像検索で「トレーニングジム チラシ」と検索すると下記のような画面になり、様々なチラシが出てきます。中には、とってもカッコいいチラシもあるんです。
あまりいいものがなければ、キーワードを変えてみるんです。例えば「パーソナルトレーニングジム チラシ」「ジム チラシ デザイン」「フィットネス 広告」「スポーツジム ポスター」など、関連するキーワードで検索すると、また違ったデザインのものを見ることができます。
Pinterest(ピンタレスト)も同じ方法です。ピンタレストとは、画像をブックマークとして集めるツールのことで、自分の好きなジャンルのアイデアを検索して見つけるのに非常に適しています。
Pinterest「ジム チラシ」と検索
もうお分かりですね…。そうなんです!「おっ、カッコいい!」と思ったチラシをめっちゃ参考にするんです。丸パクリはダメですよ。そのチラシを見て、色々と考えるんです。
- どんな方向性でつくっているか
- どんなインパクトがあるのか
- どんな色を使っているのか
- メリハリはついているか
- 立体感はあるか
これらの5つに注目して見てください。様々なものが見えてくるはずです。
どのような方向性でつくっているか
方向性とは、優しいとかポップ系とか、勢いがあるとか、大胆とか、またはスタイリッシュとかです。トレーニングジムの場合は、勢いのある大胆なものが多いですよね。逆にデザイン系のチラシの場合はスタイリッシュにした方がいいし、キッズ向けのものならば、ポップで優しい感じが適してますよね。方向性を間違うと、とんでもないものが出来上がりますので、注意してください。
フォント選びも重要です。伝統的なものの場合、明朝体や筆書体が相性いいですし、キッズ向けなら丸ゴシックやポップ系のフォント、ビジネス系ならばゴシック体が安定するでしょう。
とにかく、自分がつくりたいものの様式に合わせたデザインになっているかが、最も重要と言えるのです。
どんなインパクトがあるのか
チラシや広告はファーストインパクトが勝負です。ファーストインパクトを与えるには、キャッチコピーと勝負画像が必要です。キャッチコピーや勝負画像は大きめにしたり、余白を取るなどして目立たせることが大切です。と言ってもただデカくするだけでなく、勝負画像を切り抜きにするなど、全体のバランスを考えた上で配置してください。
どんな色を使っているのか
カラーというのは、デザインでもかなり重要なもので、メインの色を決めて、その色と相性がいいカラーをポイントとして使います。色の使いすぎには注意が必要です。実はカッコいいチラシは、必要以上にカラーを使ってないんです。メインカラーとポイントとなる色の1〜3つくらいなんです。ただ、キッズ系やポップなものなどは、部分的に多くのカラーを使う方が効果のある場合もありますので、ご注意ください。
メリハリはついているか
メリハリといってもただ、「これもあれも大きく」と欲張ってはいけません。基本的には、キャッチコピーとメイン画像といった主役を大きく見せ、他の情報は差をつけて小さめに抑えるんです。そして、レイアウトでは「余白は主役の領地」と言われていて、色んなところに余白を作るのではなく、主役の周りにつければ、主役がよく目立つんです。
そして同じ内容のものはグループ分けして、揃えてください。そのグループをひとまとめにして固まりをつくれば、パラパラと散漫にならず、見やすく安心感のあるデザインになるんです。その際にグループをたくさんつくっては意味がありません。3〜4つぐらいのグループが良いのではないでしょうか。
立体感はあるか
画像検索などで調べた、カッコいいと思ったデザインを見てください。立体感のあるものが多いのではないでしょうか。平面になりがちなチラシデザインですが、文字や画像を重ねたり、メリハリをつけたり、部分的に斜めにするなど動きをつけたり、切り抜き画像を使ってバックと重ねたり、様々な立体感が出るような工夫をしています。少し重ねるだけでも、奥行きは出るんです。
まとめ
いかがでしたか、チラシレイアウトの裏技講座は?一番してはいけないことは、自分の中にデザインの引き出しがないのに、パソコンの前でウンウン唸って作業しないこと。まずは作りたいジャンルの、色々なデザインを見て、アイデアの引き出しを増やすことが、最も大切だと思います。その際にただ見るのではなく、上記に挙げた5つのことを意識するだけで、これまでとは全く違ったデザインができるかと思います。これで素人っぽいデザインは卒業して、おしゃれなチラシを製作していってください。